みつ豆やくず餅など、和菓子のうえにかかっている定番の「黒みつ」が好きな人もいるのではないでしょうか。芳醇な甘さとなんともいえない口当たりなど、白蜜ともはちみつとも違った味わいが特徴です。
黒みつを食べたことはあっても、どんなものなのか知らない人も多いと思います。実はたくさんの栄養が含まれているソースでもあります。黒みつの魅力について、詳しく紹介していきたいと思います。
黒みつとは
真っ黒でドロっとした液体状になっている黒みつは、黒砂糖を原材料にしています。黒砂糖を水に溶かして煮詰めてつくる方法が主流になります。なかには、そこに水飴や砂糖などを食わせて味を整えているものもあります。そのため、メーカーによって甘さなども違います。
ちなみに黒糖が誕生したのは江戸時代に入ってから似なります。日本はしばらく鎖国をしており、種子島でポルトガルの船が鉄砲を伝来したことで、海外の文化が日本にも取り入れられるようになりました。ただ砂糖は貿易の拠点になった長崎県にしか入ってきませんでした。そのため、中国からやり方を教わって作ったのが黒砂糖だったと言われています。その後、沖縄や徳之島などでサトウキビづくりが本格化していき、戦争で一時的に砂糖不足も経験するも、今は安定してとれるようになりました。
黒みつの気になる栄養素は
黒みつは栄養豊富な黒糖と同じ効果が得られるのも特徴です。黒砂糖だと固形のままなので食べにくいと感じている人も多く、黒みつにすることでさっとかけられるようになり、気軽に取り入れやすくなりました。
そんな黒みつの栄養素として、最も注目するべきなのは「カリウム」です。余計な物を大概に排出してくれるため、むくみの改善にも繋がります。他にも「カルシウム」を豊富に含んでいること「亜鉛」なども多く、現代人にとっては、必要な栄養素ばかりです。
他にも「マグネシウム」や「ビオチン」「鉄」なども含み、「ビタミンB」や「葉酸」など、数え切れないほどのたくさんの栄養素が入っているのです。ただの黒みつだと思いきや、これだけ優秀な栄養素を豊富に含んでいるため、和菓子などにかけられるようになったのだと思います。
黒みつはどんな使い方があるの？
黒みつといえば、和菓子のうえにかけて使うのが一般的です。また、ところてんに黒みつをかけるのは関西流とも言われており、昔から変わらない文化として取り入れられています。これは、ところてんが日本に伝わった奈良時代から平安時代にかけて、醤油をかけて食べるのが一般的だったそうです。当時の京都などでは、中国から輸入された黒砂糖が流行していたこともあり、上品な食べ方として、黒みつをかけるようになりました。
さっぱりとして淡白なところてんと黒みつの相性はとても良いので、是非一度食べてみて下さい。黒みつは和菓子のきなことの相性もいいので、組み合わせて食べると絶品です。また、大学芋に黒みつを使う方法もあります。黒みつはさまざまな材料との相性がいいので、組み合わせを考えるのも楽しいと思います。甘みがあるのでスイーツにはなってしまいますが、健康的なスイーツを探している人にもいいのではないでしょうか。
まとめ
身近にあって意外と知らない黒みつの魅力を紹介しました。黒みつはとても上品な味がしますし、できるだけシンプルな原材料のものを選ぶようにしましょう。和菓子にとっても黒みつがないとなんだか物足りない気持ちになってしまいます。
見た目もそうですし、あの独特な香りや甘さなど、つい食べたくなります。黒みつならではの良さもたくさんありますので、この機会に使ってみてはいかがでしょうか。美味しく続けていけるといいですね！
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