秋になるとつい食べたくなるのが「マロングラッセ」ではないでしょうか。栗をそのまま砂糖やシロップで煮込み味をしみ込ませているので、なんともいえない美味しさと甘さで幸せな気持ちになります。そもそもマロングラッセとはどのようなものか、その歴史も含めて詳しく紹介していきたいと思います。
マロングラッセとは
マロングラッセは、渋皮の部分を剥き、濃いシロップをしみ込ませて作るものです。濃厚な味わいの甘みは、何度も砂糖を加えて煮込む工程を繰り返しているからこそ生み出せるものです。ブランデーやバニラを使い風味をつけて完成です。とても手間をかけて作られるお菓子であり、ちょっとした贈り物にも選ばれます。
もともとマロングラッセは、フランスのアンデシュ地方にて作られるようになったものです。アレクサンドロス大王が、最愛の妻のために作ったお菓子としても知られています。現在は、永遠の愛を誓うものとして、男性から女性にマロングラッセを贈る習慣が残っているそうです。
マロングラッセの選び方
秋になるとさまざまなメーカーからマロングラッセが登場します。そのため、どれにしたらいいのか迷ってしまう人も少なくないと思います。マロングラッセを選ぶ時のポイントについて、ご紹介します。
・栗の産地で選ぶ
マロングラッセといっても使われる栗の産地はさまざまです。小粒なものは中国産が多く、しっかりとした甘みがあります。日本産のマロングラッセは、粒も大きく自然な味わいや栗本来の風味を存分に楽しめます。イタリアのマロングラッセは、煮崩れしにくくしっかりとした栗を使っていること、見た目にも宝石のような美しさがあります。栗の産地によってもこれだけの違いがあるので、比較してみると面白いかもしれません。
・ブランデーの有無
マロングラッセを贈る相手によってもブランデー入りのものがいいのか、バニラだけの風味のものがいいのか変わってきます。お酒が強い人や大人の人に渡すのであれば、ブランデーの入った味のしっかりとしたものがおすすめです。味わい深くなりますし、栗との相性もいいので、贅沢なひと時を実感できます。お子さんに贈り物として考えているのであれば、バニラで風味づけしたものを選ぶようにしましょう。洋酒不使用のものもありますので、確認してから購入するようにしてください。
・甘味料の種類 一般的にはマロングラッセに使われているのは砂糖を煮詰めたものです。なかには甘さを控えめにするために、糖蜜を使っているものや水あめなどもあります。甘味料で何を使うのかによっても甘さが変わってくるため、どれにするべきか事前に確認しておくと安心です。甘めが好きな人もいれば、控えめで栗の風味を楽しめるのが好きな人もいます。
まとめ
マロングラッセは高級感もあり、一粒ごとに風味や味わいも変わってきます。どのマロングラッセが好きか、特徴も踏まえつつ選んでみるのも面白いかもしれません。
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