夏になると食べたくなるのがそうめんではないでしょうか。一言でそうめんといっても種類がたくさんあります。なかでも200年以上受け継がれているのが「半田そうめん」です。
ちょっと太めなのもあり、一般的なイメージとは違うかもしれません。半田そうめんとはどのようなものなのでしょうか。美味しい食べ方のポイントも紹介します。
半田そうめんとは
徳島県の美馬郡つるぎ町にてつくられたものを半田そうめんといいます。現在30軒ほどのお店でそうめんづくりが行われているといわれています。江戸時代から続く文化としても知られており、吉野川の船頭の冬の仕事として技術を持ち込んだのが始まりです。もともと半田は平らな土地が狭い事、斜頸地が大半を占めています。そのため、農産物を作るのには適していないといわれていました。周囲を標高の高い山が連ねていること、冷風が吹く環境であることが、そうめんづくりに適していたといわれています。
半田そうめんは、他のそうめんより太く1.4ミリ以上にもなります。もともとは自家用として作られたこともあり、そうめんまで延ばす必要がなかったため少し太めになったと考えられています。この太さは国で定めているものだとそうめんではなく“ひやむぎ”に分類されます。昔から変わらぬ伝統として今でも受け継がれているのが徳島県の半田そうめんです。半田そうめんは強いコシもあり、素材ならではの旨みが楽しめます。噛むたびに小麦の旨みが広がる贅沢な味わいも特徴です。そうめん好きであれば一度は食べてほしい麵です。
半田そうめんのレシピ
半田そうめんは、一般的なそうめんと茹で方には相違ありません。たっぷりのお湯のなかに入れて沸騰した状態から5分程度茹でていきます。最後に流水を使ってぬめりを取り水切りをしたら完成です。そうめんの硬さなども変わっていきますので、好みで調整してください。また、ちょっとしたアレンジをして半田そうめんを食べる方法もあります。
例えば、明太子と絡めてパスタのように食べる、ナポリタンのようにしてみると美味しいです。他にもさっぱりとすだちと合わせてもいいですし、あんかけそばにしても味がしっかりとしみるので美味しいです。ひやむぎのような太さの麺になるので、そのままめんつゆで食べる方法だけでなく、一工夫をして食感を楽しんでみてもいいと思います。
半田そうめんは素材がとてもシンプルなので、余計なものが入っていません。良質な小麦や塩を使っていること、水を使ってよく煉り合せたあとに細く延ばしていきます。手作業で作られているのもあり、こだわって作られているのも特徴です。製麺所によっても作り方などに違いがありますので、味や食感なども含め比較してみるのがおすすめです。
まとめ
半田そうめんは、昔からの伝統を大切に守り続けています。夏に限らず、通年通して食べたくなる美味しいそうめんです。強くしっかりとしたコシがあること、うどんとは違った味が楽しめると思います。
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