馴染みの少ない赤えんどう豆は、実は料理のアレンジが豊富で栄養もたっぷり

みつ豆のなかに入っている、少し赤っぽい色の豆を知っていますか。「赤豌豆(あかえんどうまめ)」と呼ばれるものになり、日本ではあまりメジャーな豆とは言えません。少し癖があるのもあり、好き好みがわかれる豆とも言えます。赤豌豆とはどんな豆なのか、詳しく紹介していきたいと思います。

赤豌豆とは

赤豌豆は、もともと乾燥した状態のときは表面にしわがついています。水戻しするとまん丸になります。えんどう類には大きく分けて2種類あります。さやが硬く食べられないものを「硬莢種」といい、さやごと食べられるのが「軟莢種」と分けられています。

赤豌豆はさやのなかにある実の部分を食べます。えんどう自体は人類と昔から関りの深い食材としても知られています。えんどうは成長度合いによっても呼び名が変わるため、若い早採りしたものをさやえんどうといい、未熟な状態をグリンピースといいます。完熟させた種子を乾燥させているものが赤豌豆になり、見た目も味にも大きな違いがあります。

赤豌豆は寒さに強い特徴があり、日本では北海道や東北地方でも多く栽培されている豆です。ただ、少し栽培として難しい部分が、連続して生産するのを嫌がるため収穫量が激減してしまう問題もあります。

赤豌豆の栄養は

赤豌豆の栄養は、おもに食物繊維や鉄分が豊富に含まれています。他にもビタミンB6の量も豊富な食べ物になります。もともとB6が含まれている食べ物は多くないといわれているのですが、赤豌豆にはその割合が多い珍しい食べ物としても知られています。またβカロチンの量も多いので、免疫力の向上や風邪予防にも向いています。もともと豆は薬膳としても使われているため胃腸の機能をサポートしてくれます。食欲がないときや、胃腸の調子が悪くなることで下痢や便秘になるときにも効果が期待できます。

赤豌豆の食べ方は

赤豌豆は、しっかりと洗ったうえで3倍の水のなかに入れて1晩浸していきます。しわが伸びたのを確認したら火をかけ煮立たせ料理などに使います。みつ豆以外には豆大福などの和菓子によく使われているもので、メインとして使うことはほとんどありません。 水戻ししたあとに、塩ゆでをしてご飯やパンの具材として使うこともあります。煮込み料理にも使いやすいので、アレンジ次第では料理の幅を広げられるのではないでしょうか。懐かしい風味を感じられる豆でもありますし、ヘルシーなのでちょっと足して食べるのがおすすめです。

まとめ

赤豌豆は食卓で取り入れられることが少ないので、馴染みの少ない豆だと思います。赤豌豆ならではの風味もありますし、和菓子以外で使いにくいのではと思っている人もいるかもしれません。みつ豆や大福などのアクセントに使うのはもちろん、パンのなかに入れるなど、料理との相性もいいので使ってみると料理の幅が広がると思います。少し赤みのある見た目もかわいいですし、料理を華やかに見せてくれるのではないでしょうか。

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