和菓子のなかでも艶やかな緑色をしている「よもぎ」は、その独特な風味もあり好き好みが別れる部分もあるかもしれません。でも、つい癖になる薬草のような不思議な味わい…で、よもぎ味に惹かれる人もいます。そもそもよもぎとはどんなものなのか、知らない人もいるのではないでしょうか。よもぎにはたくさんの嬉しい効果もあり、工夫次第でより美味しく食べられます。よもぎにはどんな魅力があるのか、詳しく紹介していきたいと思います。
よもぎとは

よもぎといえば、よもぎ餅やよもぎ団子など、和菓子を中心に見かけることが多いのではないでしょうか。共通しているのは、どれも艶やかな緑色をしており、小さな点々のようなものが入っていることです。
そもそもよもぎとは、キク科の多年草になり、日本各地でも見かけるハーブです。よもぎの葉の裏側には細かな綿毛のようなものがついており、その特徴からも「モグサ」と呼ばれることもあります。
もともと漢方など薬として使われていたこともあり、止血剤のような効果を持っています。高いデトックス効果も期待できるとても優れた薬草でもあるのです。よもぎ餅などは、春先の若葉の時期に摘み、茹でてから中にいれて作ります。よもぎを使ったものは、天然の緑色が出ていることになります。
よもぎの栄養素は

よもぎには、さまざまな栄養素が含まれています。よもぎの主成分になるのが「クロロフィル」になります。よもぎに関わらず、植物が光合成をするときに必要になる成分で、緑で青々としているのはこのクロロフィルの働きによるものです。他の植物よりも多く含まれているため、高いデトックス効果も期待できます。発がん性を防ぐ効果もあるなど、健康面でも嬉しいのが、クロロフィルの働きになるのです。
また、よもぎには豊富な「カリウム」も含まれています。そのため余計な水分や脂質などを取りすぎてしまったときにも、体外に排出する働きが期待できます。また、意外と多いのが「食物繊維」になり、野菜よりも多く含まれているとも言われています。よもぎは、身体のなかをきれいにしてくれる薬草でもあり、ビタミンも含んでいるため肌や髪などの健康維持にも繋がります。ただの葉のようにも見えますが、よもぎにはこれだけの効果が期待できるのです。そのため、よもぎを使った加工品は昔からありますし、種類も豊富です。
よもぎの取り入れ方

よもぎは、和菓子などでとるのが一番食べやすいと思います。というのも、美味しいのですが、なかにはよもぎの風味が苦手な人もいます。甘いあんこと合わせることで緩和されますし、より美味しく食べられるようになります。また料理として使うこともあり、パンのなかによもぎを入れて焼く人もいます。
よもぎのコロッケにすれば青臭さなどもなくなり、ほんのりとした風味だけで食べられ、しかも栄養もしっかりととれるようになります。また、意外と美味しくおすすめなのが、よもぎを使った豆腐に白味噌を合わせて食べる方法です。
味わいもとても上品ですし、甘いものではないので、幅広い年代に食べてもらえると思います。もしよもぎを生の状態で購入するときは下処理なども必要になってきます。すでによもぎ入の状態で売っているもののほうが、無理なく使えて美味しく仕上がります。
まとめ

よもぎについて、意外と知らないことがたくさんあったのではないでしょうか。緑の見た目と、香りや風味などよもぎならではの特徴がたくさんあります。昔から身体に嬉しい薬草よしても知られていますし、さまざまなレシピに挑戦してみるのもいいかもしれません。よもぎ入だと、甘いものも罪悪感がなくなりつい食べすぎてしまうので注意しましょうね。