昔から健康に嬉しいフルーツとして知られているのが「干し柿」です。独特な風味もあり、強い甘さが特徴です。日本の童話に登場していることからも昔から日本人になじみ深い食べ方なのがわかると思います。どうして干し柿にするのか、また気になる栄養についても、詳しくお話していきます。
干し柿とは
その名前からもわかるように、柿を干して作られたものです。昔ながらのドライフルーツとしても知られており、ねっとりとした食感なのも特徴です。干し柿のなかに含まれる健康成分もあり、注目を集めていることでも知られています。
柿というと果物として知っている人も多いと思います。甘く美味しいイメージがあると思いますが、熟した柿ならではの問題もあります。苦みや渋みの成分としてタンニンが含まれており、二日酔いに効果があるといわれています。タンニンは可溶性になるので、口のなかに入れると溶けるようになっています。ただし、熟すと不溶化していくため、溶けずに残るようになり、甘みとして感じます。でもタンニンが口のなかで溶けると、渋柿として苦みが強く出てしまうのです。こうした渋柿を甘くするために、昔の人たちは柿の皮をぬいて干す方法を発見したそうです。渋柿がアセトアルデヒドを発生させタンニンと結びつくことで、口のなかで溶けなくなることがわかったのです。
干し柿の栄養
干し柿は柿を甘く食べるための方法でもあったのです。柿を干すと水分が蒸発するため、見た目はよぼよぼになってしまいます。そのため1/3程度の大きさになり小ぶりな見た目に。そのため、ビタミンＣの保有量こそ少なくなってしまいますが、βカロテンやビタミンＡの保有量が格段に増えると考えられています。ビタミンＡはアンチエイジング効果も期待できることで知られており、抗酸化作用でも知られています。活性酸素が過剰になると老化やシミの原因にもなります。美容効果を高めるためにも干し柿はおすすめです。
胃腸の不調を緩和し、血行を促進します。甘みも砂糖の1.5倍になるので、より柿が美味しく食べられるようになるのです。カリウムも含まれているので、高血圧の予防にも。
また、干し柿には豊富な食物繊維が含まれています。そのため、血糖値の上昇をおだやかにしてくれること、適度な満腹感も得られるのが特徴です。便秘が気になる人にとっても干し柿は嬉しい食べ物といえます。なかには干し柿の甘さもあり「太るのでは？」と心配している人もいるかもしれません。他のドライフルーツと比較してもカロリーや糖質も少な目になるので、ダイエット中でも食べやすいのが特徴です。1個あたり100カロリー程度になるので、果物を控えている人でも食べられます。
まとめ
干し柿は、昔から知られている健康食品です。ドライフルーツは、そのまま食べるよりも栄養がぎゅっと濃縮されていること、甘みも強くなるので美味しく食べられます。干し柿の魅力を存分に楽しんでみてくださいね。
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