日本でお祝いのときに食べる赤飯のなかには、赤い豆が入っていると思います。一般的には大豆を使っているのですが、なかには「大角豆（ささげ）」と呼ばれる豆を使っていることもあります。聞き馴染みがない人もいるかもしれません。そもそもささげとは、どんな豆になるのでしょうか。その特徴や使い方を紹介します。
豆のささげとは
見た目は大豆のように見えるささげは、ささげ属の一年草の豆のことをいいます。その名前には諸説ありますが、上向きしているさやえんどうのように実る姿からつけられたものです。何かを捧げるときの手に似ているように見えたことで、ささげと呼ばれるようになりました。（※諸説あり）ささげは、豆を乾燥させて赤飯などに入れて食べるのが一般的だと言われています。大豆と似ている外見ですが、割れにくい豆でもあり長時間煮てもしっかりとした食感が楽しめます。赤飯に大豆を入れるのが当たり前に思われがちですが、炊いたときに豆のなかが出てきてしまうため、武士の切腹をイメージさせることから、あえて丈夫なささげを使っていたとも考えられています。地域によっても違いますが、ささげを使った赤飯は見た目もきれいですし、少し黒っぽい色をしているのも特徴です。名前こそ知らないものの、食べたことがあるかもしれませんね。
ささげの他の食べ方は？
赤飯が一般的ではありますが、ささげは他の食べ方でも楽しめます。ささげをじっくりと煮込んであんこにすることもありますし、豆の味を生かしたサラダとして食べることもあります。ささげは適度な甘さがあるので、そのままでも美味しく食べられます。また、ささげを使った味噌などのアレンジ方法もあります。大豆の豆の味わいが苦手な人にとってもささげは食べやすいと思います。お子さんのいる人は、子供でも食べやすい豆としておすすめです。良質なタンパク質を豊富に含んでいることもあり、健康にも嬉しい食材です。
まとめ
なんとなく見たことはあっても、どうやって食べるのか知らない食材もあるのではないでしょうか。豆は煮込む、炒める、茹でるなどさまざまな料理で使えるのもポイントです。淡白ななかに甘みを感じられるささげは、一度食べるとやみつきになるかもしれません。豆には種類があるので、つい忘れてしまいがちです。でもいろんな調理に使ってみるとヘルシーでたっぷりの栄養が取れるおすすめの食材になります。ささげを食卓に取り入れてみてくださいね。
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