白あんに使われている大手亡豆は実はかなり美味しい豆

和菓子の白あんによく使われているのが「大手亡豆」です。さっぱりとした味わいと育てやすい豆としても知られており、比較的手に入りやすいのではないでしょうか。豆は種類も多いので、どんな違いがあるのかわかりにくいものです。大手亡とはどんな豆なのか、食べかたも含め詳しく紹介していきたいと思います。

大手亡豆とは

大手亡豆は、真っ白な見た目からも「雪手亡豆」とも呼ばれています。種皮の色が白いインゲン豆になります。明治時代に輸入され北海道の十勝地方にて栽培されたのが始まりだといわれています。その後、網走や川上地方でも栽培されるようになりました。

国内需要はもちろん、輸出用でも栽培されていた過去もあるようです。一般的な豆は蔓が伸びたときに支柱にする手竹を必要としますが、半蔓性の特徴を持っているため、支柱を使う必要がなかったことからつけられた名前です。

粒のサイズ感もさまざまなものがあるので、大きな粒のものを大手亡豆と呼んでいます。少しサイズ感が小さくなると中手亡豆、小ぶりなものは小手亡豆と名前も変わってきます。現在は、大手亡豆がほとんどになっているため、小ぶりなものはほとんど見かけなくなりました。

大手亡豆の栄養は

大手亡豆は栄養が豊富なことでも知られています。例えば食物繊維の量はごぼうの約3倍にもなるといわれており、ヘルシーなのにしっかりと食物繊維が摂れます。他にもビタミンB1や、亜鉛の量も多いといわれています。亜鉛は、必要なミネラルですが食事では摂取しにくい栄養素になりますので、大手亡豆を使えば気軽に補えるのが嬉しいですね。タンパク質の量も多い為、現代人にとって不足しがちな栄養が気軽に取り入れられるのも特徴です。

大手亡豆の食べ方

大手亡豆は実はとても身近な豆になり、あんぱんのなかに入っている白あんも原料として使われています。金時豆よりも軽いこと、小粒なので水戻しも簡単です。比較的扱いやすい豆としても知られています。

比較的さっぱりとしていて癖もありません。そのため、子供から大人まで幅広い世代に取り入れやすいともいわれています。甘い味付けで使うこともありますし、カレーやシチューのなかに、じゃがいもの代わりに使うのもよく見かけます。 世界各地で日常的に食べられている豆になりますが、最近までほとんどが業務用として使われていました。家庭用に取り入れられるようになったのは最近のことになり、煮込みスープやサラダにも使われています。

まとめ

大手亡豆は、日本の家庭ではまだまだ知名度こそ少ない豆になりますが、実際に使ってみるとあまりの美味しさにびっくりするかもしれません。さっぱりとしていて癖がないこと、料理の幅も広がるので、不足しがちな栄養を取り入れたいときにも最適です。もともと洋風の料理とも相性がいいので、パスタやマリネにちょっと足して使うこともできます。大手亡豆のホクホクとした食感も楽しんでみてくださいね。

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