雑穀初心者におすすめなのが赤米。美味しくて癖がない古代米

古代米として癖がなく初心者におすすめなのが「赤米」です。かつては神事で赤飯を炊くときに、赤米を使っていた歴史があるようです。見た目は一般的な米とは印象が違うのでびっくりしてしまうかもしれません。収穫量も少なく見かける機会も少ないと思います。赤米はどんな栄養が含まれているのか、食べ方について紹介します。

赤米とは

赤米は、もともと古代米に分類され稲の持っている特徴をより強く残しているお米です。縄文時代に日本に伝わってきたものになり、各地で多く生産されていました。江戸時代以降、お米の品種改良が進んだため、赤米よりも白米が主流になりました。赤米は白米に比べると味が劣るといわれていたこともあり、幻の存在になっていきました。ジャポニカ種の赤米は、神社で特別に作られていたお米とされ、存在していないといわれていた時期もあります。1997年に東日本の国分寺で赤米稲が見つかり今に伝えられるようになりました。

赤米があまり広がらないのは、生産の難しさが関係しています。もともと倒れやすいとも言われているのは、背丈が高くノギと呼ばれる針のような長い毛を持っています。種を多く飛ばすために必要なものですが、種もみでぽろぽろと落ちてしまう問題もあります。こうした理由から白米位以上に育てるのが難しいといわれているのです。成長も早く、水田で育つなど場所を選びません。生命力が高く、荒地でも肥料を与えなくても育ちます。

赤米の栄養素は

赤米は、アントシアニンを豊富に含んでいます。そのためポリフェノールを多く含んでいるのも特徴です。赤米のなかに含まれる担任は脂肪燃焼効果もありますし、美肌効果も期待できます。白米と一緒に炊くとアントシアニンが水溶性の為ご飯に溶け出します。薄く色がつくので、見た目もキレイな桜色になります。他にも、カルシウムやカリウム、鉄、ビタミンB群などが含まれています。白米よりも豊富な栄養素を持っているため、不足しがちなときでも少量を足すだけで簡単に使えます。古代米は他にも「黒米」や「緑米」もあります。

赤米の食べ方

赤米はご飯のなかに混ぜて食べるのが一般的です。シンプルに混ぜてもいいですし、秋には栗も入れると彩も美しく仕上がります。他にも赤米を使ったサラダもさっぱりとしていて美味しいのでおすすめです。白米とは違った風味になるので、リゾットにしても新鮮な味わいが楽しめると思います。ご飯のなかに赤米を入れて、いろいろなレシピを楽しんでみてくださいね。また、ちょっとしたスイーツにビスコッテを赤米で作るのもおすすめです。

まとめ

赤米は、白米のなかに混ぜて使えば雑穀初心者でも使いやすいと思います。見た目よりも癖がありません。最初は少量から始めてみて、赤米の量を増やしてみてはいかがでしょうか。アントシアニンも含まれていますし、食物繊維など嬉しい栄養成分がたくさん含まれています。古代米の魅力を存分に実感してみてくださいね。

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