南米料理で使われるレッドキドニーはアレンジ豊富で魅力的なお豆

見た目が赤いのもあり、インパクトのある豆といえば「レッドキドニー」ではないでしょうか。ちょっと硬めの皮なのもあり煮くずれしにくく、豆料理に慣れていない人でも使いやすいと思います。レッドキドニーを見かけたことがあるけど、使ったことがない人も多いかもしれません。レッドキドニーの栄養や食べ方について紹介していきたいと思います。

レッドキドニーとは

レッドキドニーといえば、南米料理などでよく使われている赤いんげん豆です。日本では栽培されていないため、すべてが海外からの輸入になります。いんげん豆は歴史が古い豆になり、紀元前4000年の南アフリカ大陸にあるメキシコで誕生したといわれています。

その後、16世紀のヨーロッパに伝わりアジアや中国へと広がっていきました。日本に輸入されるようになったのが、17世紀中期になり中国から持ち込まれたそうです。

赤い色のいんげん豆になり、癖もなくさっぱりとした味わいなのが特徴です。レッドキドニーのなかでも、特に色味が強いのはダークレッドキドニーと呼ばれる品種になり、種類によっても多少の色味の違いがあります。輸入に頼っているため、国内の在庫が少なくなったときに入ってくる豆なので、新豆の切り替わりは比較的遅めです。

また、日本のスーパーなどで、レッドキドニーとして販売されているものでも、きんとき豆を使用しているものがあります。なかにはきんとき豆をレッドキドニーと呼んでいる人もいるのですが、本来は全く違うものです。いずれもいんげん豆になりますが、味や風味なども違うこと、値段も違います。レッドキドニーでも何の豆を使っているのか確認してから購入するのをおすすめします。

レッドキドニーの栄養

レッドキドニーは良質なたんぱく質はもちろん、ビタミンB1や食物繊維を豊富に含んでいます。また、レッドキドニーの食物繊維は、加熱するほど短く分解される性質があるため、生のときよりも加熱したときのほうが、食物繊維の保有量が多くなります。

レッドキドニーの食べ方

レッドキドニーは、タコスやサラダ、カレーなどで使われています。トマトとの相性もいいので鶏肉と煮込んでもいいですし、ミネストローネに入れても美味しく食べられます。レッドキドニーをつぶして作る冷製スープも豆の味がより濃く楽しめるので、ぜひ試してほしい食べ方です。グラタンに入れてちょっとしたアクセントにしてもいいですし、ツナとの相性もいいので、サラダにアレンジしても美味しく食べられると思います。

まとめ

レッドキドニーは崩れないので、どんな料理でも使いやすいと思います。水煮の状態で売っているレッドキドニーもありますが、乾燥させた状態で販売されているものはより味わい深いものが多く、風味の豊かさも変わってきます。レッドキドニーは存在感もありますし、食卓を華やかな印象にしてくれるので、使いこなせるとレパートリーも広がります。栄養成分も豊富なので、存分に取り入れてみてくださいね。

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