日本最古の穀物「もちあわ」の魅力

縄文時代から栽培されていた日本最古の穀物といえば「もちあわ」ではないでしょうか。スーパーフードとして雑穀が注目されていますが、なかでももちあわは癖がなく初心者でも取り入れやすい食材です。もちあわの栄養や食べ方について紹介したいと思います。

もちあわとは

もちあわはイネ科の穀物になり、ひえと同じように昔から主要な作物として栽培されてきました。縄文時代から続く雑穀になり、主にアジア(西や中央)や、オーストリア、シベリアになり、原型はねこじゃらしと呼ばれる雑草だといわれています。乾燥に強い特徴があり、痩せた土地でも育つ丈夫さに定評があります。主食として使われてきたため、とても身近な食材です。

もちあわのあわは、味が淡いことからつけられたといわれています。癖がなく優しい甘みを感じられるのももちあわの美味しさです。モチモチとした食感もあり、しっかりと噛んでおなかに溜まりやすい特徴もあります。ちなみに、徳島県を以前は阿波の国と呼んでいましたが、これはあわの名産地として知られていたことから来ています。

もちあわの栄養は

もちあわは栄養成分に優れています。もちあわの表面の色素にはポリフェノールが多く含まれており、パントテン酸の保有量が雑穀のなかで最も多いそうです。豊富な鉄分や亜鉛などのミネラルはもちろん、ビタミンB1、B2、B6などのビタミンも豊富です。

鉄分の保有量は、白米の6倍も含まれており、レバーよりも多いことで知られています。他にも葉酸や、白米の7倍になる食物繊維も含んでいるため、ダイエット中に白米のなかに入れて、不足しがちな食物繊維を補う役割としても使われています。

もちあわの食べ方

日本ではお米と一緒に炊いて食べる方法が一般的です。事前に、たっぷりの水(お湯)のなかにもちあわを加えて茹でて使います。

ご家庭でも簡単に雑穀ご飯ができますし、味わいも上品なので使いやすいと思います。主食の中に入れて食べられますし、和食・洋食など問わずに使えるのももちあわの魅力です。他にもトーストやピザのなかに入れてもいいですし、スープのなかに入れてもちょうどいいアクセントになると思います。

もちあわは、和菓子としても使われることが多く、あわぜんざいやあわおこし、おはぎにも使われています。あんことの相性がいいので、合わせて食べるとヘルシーなデザートの出来上がりです。もちあわドーナツもさっぱりとしていて美味しいですよ。

まとめ

もちあわは、ポピュラーな雑穀になるため、デイリー的に取り入れやすいのが特徴です。癖もなく食べやすいこと、栄養成分にも優れているので、ちょっと足して食べるのもおすすめです。毎日の白米にもちあわを混ぜて炊くだけでも栄養成分が高くなります。

自然な味わいのもちあわは、食卓にも取り入れやすいので、ぜひ挑戦してみてください。日本人ともなじみ深い食品だからこそ、さまざまな料理のアクセントにも最適です。

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