お豆のなかでも黒豆が好きな人も多いのではないでしょうか。通年通して見かける食材になり、お正月料理にも欠かせません。そんな黒豆のなかでもとにかく粒が小さいのが「黒千石」です。適度な光沢感があり納豆にも使われています。黒千石とはどんな豆になるのか、その魅力や食べ方などのポイントも含め、紹介していきたいと思います。
黒千石とは
極小粒の大豆として知られている黒千石は、種皮は真っ黒ですが、なかは緑色のコントラストが美しい大豆としても知られています。一般的な黒豆や光黒と比べても、明らかに小さなサイズ感なので、なかには同じ黒豆であることに驚いてしまうかもしれません。
種を植えてから実が成熟するまでの積算温度が高い必要があり、日照時間が確保できないと栽培できません。これは黒千石の葉の数が一般的な大豆よりも多いことが関係しています。そのため、栽培が難しく希少価値の高い豆に分類されます。もともと黒千石は北海道に伝えられてきた在来種になります。軍用の馬の肥料として栽培されていましたが、北海道の気候との相性が難しくうまく実がつかない時期もありました。その後、岩手県に移動し栽培されたがうまくいかずに北海道に戻り、2005年から栽培が始まるようになりました。あまりに見かけないこともあり“幻の黒豆”なんて名前もついています。
黒千石の栄養
黒千石が再度栽培されるようになったのは、その栄養価に注目が集まったことが関係しています。他の豆と比較しても、大豆イソフラボンの保有量が多いこと、ポリフェノールの量も最も多く含まれていることがわかりました。栽培が難しいといわれていましたが、インターフェロンγの生成を促す物質も含んでいるため、面積力を高めてくれる貴重な存在です。豆はヘルシーなのもあり、食事にちょっと足すだけでも不足しがちな栄養素が補えます。
黒千石の食べ方
黒千石が最もよく食べられているのは納豆です。皮の硬さもそこまでありませんし、適度な甘さもあるため、深い味わいの納豆に仕上がります。小粒のほうが納豆のたれとの相性もいいこと、一般的な納豆との違いも実感できると思います。とはいえ、市場にでまわっているのは格段に少ないのでほとんど見かけることもないかもしれません。他にもおすすめの食べ方として、黒豆ご飯との相性も抜群です。サイズが小さいからこそ使いやすいのですが、一晩水に浸けて戻したあとに柔らかい状態になった黒千石を、白米と一緒に炊いていきます。黒千石の栄養をしっかりと摂れるおすすめの方法です。
まとめ
黒千石は、見た目が真っ黒ですが納豆として食べるのが一番おすすめです。生産量が少ないこともあり、ほとんど見かけず、なかには高価なものもあります。さまざまなアレンジに使える豆でもありますし、癖もなく食べやすいと思います。黒千石を使って自家製の納豆に挑戦してみるのも面白いかもしれません。あなたの黒千石アレンジを楽しんでくださいね。
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